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統合失調症

この疾患になる確率、
日本で約160人にひとり。

思考や行動をまとめていく能力が長期間低下し、幻覚や妄想などの症状が起こる原因不明の精神疾患。過激な報道の影響で根拠のないレッテルを貼られ、社会参加しづらい状況がある。社会全体で偏見をなくしていく努力が必要。

疾患概要・数値の出典元:みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)[2018年3月1日参照]

MY STORY

高校2年生の時に統合失調症とわかったSさん。
見えない声と向き合いつつも、
事務職のお仕事にやりがいを感じているそうです。
そんなSさんにとって「働く」とはどんな意味をもつのでしょう?

-はじめて発症したのはいつですか?

幻聴が聞こえはじめたのは、高1の9月です。最初はうれしい言葉が聞こえていたのでよかったのですが、だんだん悪口も聞こえてきて、本当にいじめられているのではと勘違いしてしまい病院に行きました。診断されても、しばらくは自分が病気であると信じられなかったです。

-働きはじめて何か変化はありましたか?

幻聴症状の影響で授業に集中できず、勉強できないのが苦しかったのですが、働いて誰かの役に立てたり、お給料をもらえて自立できたことで「勉強ができなくてもいいんだ」と気持ちが楽になりました。今は仕事も早くこなせるようになって、徐々に頼まれる仕事が増えてきて、“任されている”って感じがしてすごくうれしいです。

-症状が出た時、まわりの人にはどうしてほしいですか?

人によって違うと思いますが、個人的には声をかけてもらえると助かります。自分でも幻聴を無視しようとがんばっていますが、声をかけてくれると現実に戻りやすいんです。幻聴に苦しんでいる時、一見ぼーっとしているように見えてしまうので、目に見えない大変さをわかってもらえないと辛いです。手を止めていてもさぼっているわけではないと理解してもらえたらいいなと思います。