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統合失調症

この疾患になる確率、
日本で約160人にひとり。

思考や行動をまとめていく能力が長期間低下し、幻覚や妄想などの症状が起こる原因不明の精神疾患。過激な報道の影響で根拠のないレッテルを貼られ、社会参加しづらい状況がある。社会全体で偏見をなくしていく努力が必要。

疾患概要・数値の出典元:みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)[2018年3月1日参照]

MY STORY

統合失調症を2度発症したTさん。
今は麻雀や旅行、音楽鑑賞などの趣味を持ち、
オンオフを切り替えて働いているそうです。
そんなTさんが統合失調症について伝えたいこととは?

-はじめて発症したのはいつですか?

最初に不調を感じたのは29歳の時です。物音が悪口に聞こえはじめ、周囲に対する被害妄想に陥って幻覚症状が現れました。その後、半年間入院して快方へ向かったのですが、就職してから激務の日々が続いたことで再発してしまいました。

-生活する上で困ったことは?知っておいてほしいことは?

仕事のときに自分できちんと休憩がとれず、がんばりすぎてしまうところです。セルフコントロールが苦手ということが症状のひとつでもあるんです。今の職場は理解があり、定期的にきちんと休憩をとるシステムなので助かっています。 また、難しい仕事を理解するのに時間がかかるので、そのような時は頭を整理する余裕をくださると助かります。

-社会に伝えたいことはありますか?

偏った報道の影響で統合失調症に対して偏見や差別を持つ方もいらっしゃいますが、発症する人の多くは真面目で、幻覚や妄想に苦しみ、人間関係に怯えて引きこもりがちになっているのが実情です。温かな目で見守ってください。そして、誰でも過労や精神的苦痛が続くと統合失調症になってしまう可能性があると知っておいてください。私はみなさんに統合失調症のことを知っていただき、自分のような苦しい思いをする人が少しでも減ることを願っています。