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日本の梅農家、新たな衛生法で脅かされる

和歌山6月12日(日本のニュース) – 梅干し業界が困っている! 2012年の食中毒事件を受けて食品衛生法が改正されたためだ。 法律で義務付けられた施設改修で採算が取れないことを理由に、梅干しの販売を中止する農家もいる。 これに対し、和歌山県の若者たちが行動を起こした。

梅と塩だけで、昔から伝わる伝統的な製法で作られた梅干しは、古くから日本で親しまれてきました。 梅の産地として有名な和歌山の直売所には、この個性的な梅干しを求めて全国から客が集まります。

地元の直売所を訪れた客は「梅干しが大好きです。 それなしでは生きていけません。 とても酸っぱいですよ!

しかし、伝統的な梅干し生産者が減少する危機が迫っている。 「和歌山は梅干しが有名なんです」と直売所の社長は嘆く。 梅干し製品が扱えないと大変ですよ』

2012年に北海道札幌市で8人が死亡した食中毒事件は、白菜の浅漬けが原因だった。 この事件をきっかけに食品衛生法が改正され、今年6月から漬物の製造・販売が届出制から許可制に変更された。 梅干しも例外ではありません。

この直売所では以前は5つの生産者が自家製梅干しを販売していたが、今月現在残るのは2つだけ。 「梅干しを手作りする人が撤退しつつある。 異物混入防止にはきちんと手順を踏んでいるが、法的なハードルが高すぎるのではないか」と店舗担当者は話す。

梅農家の4代目である泉さんに会いました。 和歌山の豊かな食文化が健康に良いと自負しており、それが健康につながっていると語る。 泉さんは20年以上、地元の直売所で自家製梅干しを販売してきた。 しかし、新法では食器などを洗うためのシンクを別に設置したり、肘で操作できるレバー式の蛇口を設置したりするなど、設備の大幅な改修が必要となった。

和泉さんは改修工事に数百万円かかると見積もった。 「それは私には無理です。 諦める覚悟はできています。 お金を投資しても何が起こるかわかりません。

梅干しの商品を求める忠実な顧客がいるにもかかわらず、いずみさんの梅干しの販売をやめるという決断は難しい決断だった。 この危機に、和歌山県美波町を中心に活動する若者たち「梅ボーイズ」が立ち上がりました。 リーダーの山本正夫さんは梅産業の活性化を目指し、全国の若者を集めて果樹園の経営や梅干しの生産を行っている。

山本さんは5代続く梅農家の家に生まれ、25歳で会社を設立した。 北海道大学大学院で薬学を学んだものの、梅干しへの情熱を追い求めて2年生で中退。 「子供の頃から食べていた伝統的なすっぱい梅干しが見つからなかったので、自分で作ることにしました。 最初はただの遊びでしたが、すぐに梅干し作りに熱中するようになり、若いエネルギーで古い業界を活性化させたいと思うようになりました。」

山本さんの工場は新法に準拠して改修工事が行われた。 防水塗料を腰の高さまで使用したり、壁を完全防水ではなくビニールシートで覆うなど、費用対効果の高い解決策を考案した。 山本は自らの知識を惜しみなく共有し、全国の梅生産者に相談に応じます。 彼らの努力により、一部の企業は新しい要件を満たし、ビジネスを継続できるようになりました。

岡山からご夫婦が山本さんの工場を訪れました。 3年前に梅園を引き継ぎ、梅干し作りを始めた。 最近の法律改正により、食品の安全性と実際の味について改めて考える必要が出てきました。 同氏は、職場を区切るために両開きドアの代わりに二重カーテンを使用するなど、山本氏の費用対効果の高いコンプライアンスに関するアイデアを賞賛した。

梅ボーイズには遠隔支援も含めて全国から相談が寄せられている。 5月までに一部の生産者は施設の改修に成功し、販売許可を取得した。 梅ボーイズは、梅干しの伝統的な酸味を守りながら、食の安全を守ることに取り組んでいます。 今、収穫の季節が真っ盛りです。

ソース: MBS

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