東京5月30日(日本ニュース) – 東京債券市場で長期金利が上昇し、新発10年国債利回りは一時1.075%となり、前日終値比0.04%上昇した。 これは約12年ぶりの高水準である。
長期金利の先行指標である10年国債利回りは、住宅ローンの固定金利や企業融資金利の指標となる。 したがって、利回りの上昇は家計や企業活動に影響を与える可能性があります。
利回り上昇には米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言が影響し、米国の利下げ開始が遅れるのではないかとの観測が広がった。 その結果、米国の長期国債の利回りが上昇した。 さらに、日銀が金融正常化に向けて債券買い入れを縮小するのではないかとの観測もあり、日本国債への売り圧力が強まった。
この結果、10年国債利回りは一時1.075%まで上昇し、約12年ぶりの高水準となった。
三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト、市川正博氏は「日銀の行動が、バランスを見つけるために情勢を注意深く監視している債券市場参加者の行動を決定することになる」と分析した。 「来月の金融政策決定会合まで決定的な材料は見込まれないが、長期金利の動向は緩やかに上昇していくだろう」と述べた。
ソース: アン