「1型糖尿病」を発症する確率は、日本では約10万人に1人です。
「1型糖尿病」は、膵臓がインスリンを産生できなくなる病気です。 糖尿病患者の99%を占める2型糖尿病とは異なり、生活習慣病や先天性疾患ではなく、主に小児が罹患する原因不明の難病です。
「1型糖尿病」の治療
「1型糖尿病」の治療法には、臓器移植を受けるか、血糖値を監視しながら1日に数回のインスリン注射を生涯続けることが含まれます。
疾患の概要と数値の出典: 1 型糖尿病 IDDM レポート 2011 [2017 年 11 月 1 日参照]
MY STORY – 1型糖尿病
9歳の時に1型糖尿病と診断されたKさん。
疾患がわかったときは「しんどいのは病気のせいだった」と分かり、ほっとしたそうです。
1型糖尿病はどんな病気なのでしょう?
-疾患について教えてください。
糖尿病には主に2種類あり、世間によく知られている生活習慣や遺伝からなるのは2型糖尿病ですが、私がかかっているのは1型糖尿病です。1型糖尿病は生活習慣や遺伝に関係なく発症します。インスリンが自分で分泌できなくなる病気で、放っておくと血糖値が高くなりすぎるため、強い疲労感や異常な喉の渇き、ひどい時は昏睡状態になることもあります。
-生活する上で困ることはありますか?
インスリンを注射しないと生きていけないことです。災害時などインスリンが手に入らない事態に陥った時に、命に関わってしまうのです。また、インスリンの自己注射で血糖値を正常値にコントロールするのが、針の穴に糸を通すように難しいです。いつも血糖値のことを考え、いつも症状を感じています。体調の変動がある分、「人と同じように行動するには人の3倍努力しなきゃ」とプレッシャーを感じることもあります。でも、できるだけ症状に振り回されず、やりたいことを諦めないように生活しています。
-まわりの人にしてほしいことはありますか?
身近にいる人たちが心の壁をつくらず接してくれるのが一番うれしいです。できたら、初対面の方にも「糖尿病」というイメージにとらわれずに接してくれたらいいなと思います。私自身も気をつけつつ、まわりの人と壁をつくらないような関係性を築いていきたいです。
FAQ.
Q1. 1型糖尿病ってどんな病気?
Q2. どうして1型糖尿病になるの?
Q3. 1型糖尿病の症状は?
– 多飲(のどが渇いて、たくさん水を飲む)
– 多尿(尿量が多くなる)
– 多食(いつもよりたくさん食べる)
– 体重減少(体重が減る)
他にも、口が渇く、疲れやすい、視力のかすみなどが見られることも。急激にこれらの症状が出ることもあります。